卒業式の答辞練習で振り返る思春期の日本語学習チャレンジ

ごきげんよう🌈

プロファイリング子育てインストラクターの小野塚 美知穂です。本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

【卒業生代表 答辞の練習

日本語補修校の卒業式を控えた1週間、息子は卒業生代表 答辞の挨拶を深夜まで何度も何度も練習していました。毎日部活の練習があり、宿題などの課題をして、深夜しか時間がなかったのだと思います。

今回の卒業式はZoomでの卒業式だということと、卒業式前日の夜は、アメフトの試合のAwayGameで家に帰ってくるのがとても遅くなる、ということがあらかじめわかっていたので卒業式当日は、きっと疲れ切った状態で臨むことになると予測して、本番ライブで読む場合、あらかじめ、録画しておいたものを流す場合と両方の対応を考え準備していたようでした。

 

【苦しかった中学時代

アメリカで長く生活している私たちのような家族にとってのバイリンガル子育ては、どうやって日本語を維持していくか?ということが大きな課題です。我が家は、両親が日本人なので、息子には幼い時から、中学までが義務教育だから、中3までは「君に日本語補修校を辞める選択肢はない」といい聞かせていました。この最初の約束は、息子にとっては、中学生の頃一番苦しかっただろうと思います。

そして私自身、嫌だと思っているのを続けさせて本当にいいのだろうか?という迷いはいつも心の奥底に抱えていました。「やめていいよ」と言えたなら、息子も私もきっと楽になるんだろうなという思いと、一度決めたゴールだから、中3まではなんとか頑張ろうという思いといつも二つの気持を行ったり来たりしていました。

これは、今だから言えることですが、あの時やめないで、続けてよかったと心から思います。

 

【孤独感を募らせていた14歳の記憶

彼の率直な思いがあふれた答辞の原稿を読みあげている声を聞きながら

 大好きな運動会でのあふれる笑顔

 友達と遊んでいる時の心の底から楽しそうな笑い声

 思春期の入口、先生とぶつかり、友達とも喧嘩し、あちらこちらにぶつかって憤ったり泣いたり…

 さまざまな気持ちと葛藤していた姿

 なんと声をかけてあげたらいいのか…

 毎日毎日私まで泣きたくなるような思いで見守っていた時期のこと

さまざまな光景が蘇ってきました。

当時のことを、本人はスピーチ原稿の中で「僕はどんどん孤独になっていきました」と表現していました。大人に対して、不信感を募らせる時期でもありましたし、友達との関わりで、悩んだり苦しんだこともたくさんあったのだと思います。ですが、そんな孤独な状態から、劇的に変われたのは、友達との関わり合いの中で起こったことでした 。

 

【人との関わりで傷つくけれど、それを癒すのもまた人との関わり

中学3年生は伝統的に運動会で応援団のパフォーマンスをするのですが、そこで応援団長として、リーダーシップを取らなくてはならない状況になって、大きく成長したなあと思います。

「役割が人を育てる」のだなあと、応援団の練習の1ヶ月半、感じました。息子だけではなく、生徒たち全員がこの応援団の活動を通してひとまわりもふたまわりも成長したなあと思います。

全員が、現地校やスポーツや音楽、演劇などさまざまな活動と両立する中、なんとか時間をやりくりして、集まって、練習を繰り返して、短い時間で、運動会で注目を集めるパフォーマンスを仕上げたこと、みんなで力を合わせて、やり遂げたという経験は、彼らにとっては、忘れ難い大切な思い出として刻まれているのだと思います。当時の写真を見ると、まだまだ幼さが残る顔が並んでいます。

 

【日本語学習を継続したことで得た大切な宝物

この応援団でのリーダーシップ経験を経て、高等部へともに進学した仲間たちとは残りの2年3ヶ月という短い時間の中で、さらに友情を深め、とても絆が強くなっていきました。今回の卒業式の答辞も最後の最後まで残った8人の仲間への想いがこもった友達が大好きな息子らしいスピーチでした。家族と思えるようなそんな強い絆の友達を作れたことは、苦労しながら日本語学習を長年続けたご褒美なのかもしれません。

翌日も激しいアメフトの試合を控えていて私は睡眠不足が心配だったのですが、自分で決めたことだから、自分が納得いくまでやるといって、何度も何度も練習していました。そして「日本語って難しいね。」と苦笑い。スピーチの録画を取り終えた表情は、とても明るく爽やかな達成感に満ちたいい顔でした。

私はただただ涙が溢れて、言葉にならず「本当によくがんばったね、がんばったね」と幼い頃の息子に対しての言葉かけのような褒め方しかできませんでしたが、すっかり逞しくなった息子とぎゅーっとハグしました。うまく言葉にできませんでしたが、私がこだわって伝え続けた日本語というバトンをしっかりと受け継いでくれてありがとう、そんな想いがあったような気がします。

 

 

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