バイリンガルの定義

ごきげんよう🌈

プロファイリング子育てインストラクターの小野塚 美知穂です。本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

【バイリンガル教育とは?】

バイリンガル教育と一言で言っても、色々な捉え方があります。親が二人とも日本人なのか、親のどちらかが日本人以外で他の外国籍の方なのか、住んでいる所がどこなのかなど。それぞれのご家庭によって、環境や背景というのが全て異なってくるので一言でこうすべき!と簡単に言いきれない大きなテーマです。その前提をまず明確にしておきたいと思います。

【バイリンガルの定義】

まずはバイリンガルの定義。日本語と英語のバイリンガルと考えていく上で、バイリンガルの定義は大まかに次の3つに分けられると思います。まず1番目が、日本語英語の両言語で、「聞く」「話す」ができるレベル。2番目のレベルが、日本語英語の両語で、「読むこと」「書くこと」ができるレベル。3番目のレベルとしては、バイリンガル、バイカルチャーレベル ということとで、日本語と英語を自由に使いこなして、さらにそれぞれの文化を身につけた状態 大きくはこの3つに定義、分類できるのではないかと思います。

さらにこの3つのレベルの中でも、細かい分類ができると思います。

 

 

例えば、息子の場合は、レベル1はクリアしており、レベル2の部分では、日本語補修校に高校まで通っていたので、高校生レベルの日本語の文章を読むところまではできていますが、日本語の文章を書くのは、少し難しく感じるようで、中学生レベルの文章力という印象がします。一方で日本のアニメやドラマなどは十分理解できるので、日米両方の文化や歴史はかなり理解していると感じる部分もあります。

彼の友人をみていると、日本語を聞いて理解することはできるけれど、うまく話せない、レベル1の中でも「聞く」という分野で十分に理解している「聴解型のバイリンガル」という子もいます。

【母国語という位置付けも、環境や年齢で変化する】

母国語という言葉がありますが、文字の通り、母親から子どもに受け継がれる言葉です。幼少期はお母さんとずっと一緒に過ごしていますから、当然子どもの言語は、日本語の方が強くなっていきますが、アメリカで生活して、アメリカの学校で先生や友達と過ごす時間が圧倒的に長くなっていくと、子どもたちの母国語は次第に日本語から英語へとシフトしていきます。

我が家の場合は、家の中での言語を「日本語」と決めていましたが、それでも小学生の高学年あたりから、息子の中で英語がどんどん強くなっていくのを感じました。印象的な出来事としては、小学校6年生の時に、アラスカへの10日間のキャンプに参加した時のことが一つの例として挙げられます。息子にとっては24時間の全てが英語となった初めての体験、10日間でした。空港へ迎えにいくとき、日本語を忘れてしまっているのではないかしら?と私は急に心配になりましたが、お帰り!とハグした時「あ、マミィの匂いだ」と最初に息子が発した言葉が日本語だったことに、すごくほっとしたのを今でも鮮明に覚えています。

ですが、夏休みの宿題の、日本語補修校の作文を書こうとした時、原稿用紙を前に、手が止まってしまって、日本語で文章が書けなくなっていることに気づきました。仕方なく「どんなことを書きたいの?」とヒアリングするような形で、手伝って作文を仕上げた思い出があります。

しばらく元に戻るのに時間がかかりましたが、補修校の学習、宿題を毎週取り組むというルーティンの中で、また次第に元に戻っていきました。使わないと忘れてしまうということ、言語の習得には、弛まぬ努力を継続するということを思い知った出来事でした。海外生活が長い中で、子どもたちの日本語をどこまでのレベルで維持していくのか?親子で適宜話し合いながら、明確なゴール設定をしておくことがとても大切だと思います。

 

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