かけ算の順番 議論様々

こんにちは。

プロファイリング子育てインストラクターの小野塚 美知穂です。

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

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かけ算は小学2年生で学習しますが、幼い頃からそろばん、公文などもプリント学習などやっている子が多かったり、現地校の方が学年が進んでいると、現地校ですでに学習済みなんて子もいて、「先生、簡単簡単!」「九九認定の意味わかんね。もう俺できるしぃ。わかってできることをなんでまたやんなきゃいけないんだよぉー」などなど。すでに九九を覚えている子どもたちからはも、授業が簡単すぎるから、もっと難しいことをやりたい!という要求も多々。

 

 

学習指導書の方を見て、授業をする。 

 

子どもたちの反応に合わせて、授業をする。

 

やらなくてはならないと定められたもの。

 

私自身が大事にしたい信念。やりたいこと。

 

相反するベクトルのものをどうバランスをとりながら融合させつつ、子どもたちが面白かった、楽しかった、やり遂げた、と感じてくれる時間をどうクリエイトするか?それが私の今の最大の課題です。

 

具体的な例でいうと

日本でも長年論争がたえないらしい

「かけ算の順序問題」

もどう子どもたちに教えていくのか、試行錯誤中。

 

うちの息子は、日本語補習校の方が学年が先、現地校が後だったこと、またそろばんを4歳からやっていたので、彼が「かけ算」を学習したのは、「日本式」が先でした。

私も日本でしか教育を受けていませんので、かけ算の文章問題も当然、自分が習った通りの「日本式」で息子にも教えていました。全部で何個でしょう?って聞かれたら、まず 何個を式の先に書くのよ。というように。

 

例えば、

「車が5台あります。タイヤの数は5台全部でいくつになるでしょう?」

という問題の場合、

・1台の車にタイヤは2個

・それが5つ分(5台分)

 2個 X 5台分 =10個       2X5=10

という順番で書くように教えていました。

 

今も、日本の教科書は、私が息子に教えたような内容になっています。

かけ算の導入の考え方としては

「一つ分の数」X 「いくつ分」=全体の数

「かけられる数」X 「かける数」

と教えるように指導書にも書かれています。

 

でもアメリカの小学校では、全く考え方のアプローチが逆でした。

当時 3rd Gradeの担任に質問したところ、掛け算の概念、つまり「X」 という数式は”times” ” pair of ”という言葉に置き換えられるので、5台の自転車 各々に 2個のタイヤがついているので、

アメリカの小学校では、上記の同じ問題で

5 X 2 =10

という式を書かないと、正解ではないという判断をされたのです。

 

当時は、数学の世界は、世界共通だろうという漠然とした思いがあったので、このかけ算の順番に関する考え方のアプローチの違いは、かなりびっくりした出来事でした。えー発想が真逆なんだーと。

今となっては、息子の多面的な考え方、多様性を懐深く受け入れる物の見方を育ててくれたと思える、印象的なエピソードの一つですが、当時の私の感想は「バイリンガル環境で学ぶ子どもたちって大変なのねぇ〜」ってことでした。

日本語補習校では2X5=10じゃなくちゃいけないって教えられ、テストもそう書かないとバツになるのに、現地校では 5X2=10が正解と言われちゃうんですから。その環境や先生によって、別な考え方をその都度採用しなくちゃいけないわけですものね。

 

数学的には 2X5=5X2=10 と、かけ算の「かけられる数」と「かける数」を交換しても、同じ答えになるという法則が出てきますから、順番なんてどちらでもいいじゃん!って乱暴な言い方をできないわけではないのですが。。。

かけ算の順番問題って、国によって、「言語的な理解の仕方」あるいは「考え方のアプローチ」により、その、あるいは地域ごとに、お約束(ルール)がある、という話を、子どもたちにしていくしかないのかなぁ、、と今は思っています。

 

かけ算、文章問題、順番 というキーワードで検索をすると、たくさんの議論や解釈が出てきますので、今小学校2年生のお子さんがいる方、かけ算九九暗唱チャレンジ中のお子さんをお持ちの方は、色々な考え方を調べてみると面白いと思います。

 

この方の記事がとてもわかりやすかったので、ご紹介しますね。

かけ算に順序なんてあるの?

 

個人的には、この考え方じゃなくちゃ絶対ダメ、っていうよりも、十人十色、子どもたち一人一人のユニークな発想力や、考え方、アプローチを認めて褒めて育てていきたいなぁと思っています。

 

もっと踏み込んでいえば、答えがあるものは、コピーしたり真似したりしながらでも知識として身につければいいんじゃない?って思うんですよね。

でも、人生を生きていくために必要な力って、そういうことじゃなくて、答えは多数あるだろうし、一つの解決策にたどり着くまでの道も無数にある、方法も多数ある、それを自分の力で自分の考えで切り開いて、自分の道を一つ見つけていく、そんな試行錯誤力、思考力、発想力、を磨くためのトレーニング方法の一つが「算数/数学」っていう学問なんじゃないのかな?とそんな気がしています。

 

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本日もお読みくださりありがとうございました。

今日も素敵な1日でありますように。ごきげんよう♪

 

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