未来を定義し、コミットメントする!
こんにちは。
プロファイリング子育てインストラクターの
小野塚 美知穂です。
本日も当ブログにお越しいただき
ありがとうございます。
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前回の記事で
チャレンジや大変さを
書きましたが、
そもそも
日本語学習をする、しない
は各ご家庭の判断で
異なりますし
お母様が
「日本語を残したい」と思っても
子どもが興味を示さない場合
嫌がる場合
というのも出てきます。
一定期間の年数
取り組みしてきても
語学スキルの得手不得手も
あるでしょうし、
「日本語を残したい!」
と言っても
ー日常会話レベルができるレベル
ー学習用語も含め
「読む」「書く」「聞く」「話す」
を全部できるようにする
のか
ー部分的でいいのか?
ー日本語英語共に
高いレベルの語学力を目指す
のか
などなど。。。
ゴール設定は人それぞれ。
ご家庭によって、
方針は異なってきます。
私の生徒さんの中にも
日本語補習校はいかせていないけれど
日本語学習を家で続けたい
という方もいます。
どんな目標でも
ゴールでもいいので
まずは
お子さんとよく話し合い
ご家庭で方針、目標、ゴール
を最初に決めておくことは
とても大事だと思います。
どうなりたいのか?
という
「未来」を定義する
ことで
そこに到達する道筋が
はっきりするからです。
その未来(目標/ゴール)への
到達度合いを測定する
ツールの一つとして
漢字検定があったり
日本語能力試験があったり
AP Japaneseテストがあったり
という具合です。
今回は
AP Japaneseテストのことを
ご紹介しながら、
海外での日本語学習について
書いてみたいと思います。
AP JAPANESEテストというのは
高校の外国語(日本語)単位
のためのテストで、
日本語に興味があり、
日本語や文化歴史を学習している
学生たちが受験するものです。
うちの息子のように、
家庭の言語環境が
「日本語」という子ども達も
多く受験します。
ハイスクールによっては
外国語のクラスとして
日本語の選択科目が
あるところもあります。
息子が通う
ハイスクールの学校区には
「日本語」のコースがあるので
たとえ
日本語補習校へ通っていなくても
現地のハイスクールで外国語履修の際に
「日本語」を選択して、
単位を取得することができます。
我が家はずっと日本語補習校を
継続してきたので、
これまですでに
Japanese 1-2
Japanese 3-4
Japanese 5-6
を取得し、日本語クレジット
としての成績証明書を
作成してもらってきました。
今年度から日本語補習校で取得した
日本語の単位(クレジット)を
ハイスクールの外国語の単位
(クレジット)として
トランスファーすることができます。
彼は来年度(10th grade)で
AP Japanese (クラス)の授業を
選択する予定ですが、
他の科目のスケジュールとの
調整具合で
もし履修が難しい場合は、
11th gradeで
日本語のクラスを取る予定だ
そうです。
毎年5月に実施される
APテストというのは、
本来であれば、
このAP(Advanced Placement)
クラスを履修した後、
履修内容を十分に
理解しているかどうかを
確認するためのテストですが。
APクラスを取らずとも、
すでにテスト内容を十分理解して、
チャレンジ可能な学生は
AP テストを受験することができます。
また、このAPテストの結果は、
大学進学の際のアプリケーションに
載せる成績のデータとして
大事なスコアになっていきます。
APテスト対策の問題集などは、
市販されていますし
14歳以上であれば
受験申し込みをして
誰でもAPテストを
受験することが可能です。
この辺は
漢字検定や英検などと
同じ感覚でしょうか?
大きく異なるのは、
年に1度だけのチャンスであること。
また大学進学の際の、
ハイスクールでの学習成果を評価する
重要なスコアであるということになります。
では
どんなテスト内容かというと
「読む」
「書く」
「聞く」
「話す」
の4部分で
構成されており、
内容としては
日常会話〜高校卒業レベルの
言語スキルを問われるものです。
ただ英検などと異なるのは
「単なる日本語のテストではない」
ということ。
つまり、日本語を
話せる・聞ける・書ける・読める
というだけでは、
合格点を取得するのは
難しいということです。
というのも。。。
「書く」「話す」のアウトプット
(表現する)部分では、
日本文化に対する
自分の経験や意見を
述べなければならず、
その文化について
背景となる知識がなければ、
何をどう答えて良いか
お手上げとなってしまうからです。
うちの息子の
初受験の感想を聞いてみると
「ほぼできたと思うが、
最後のプレゼンテーションは
困った。」
と話していました。
彼が困惑した問題は
「日本のテクノロジーについて、
4分間の準備時間で自分の考え、
意見をまとめ、
2分間プレゼンテーション
をしなさい」
という内容だったようです。
4分間で準備といっても、
テクノロジーに関する資料や
文献が与えられられず。
資料を読んで
答えると問題ではないので、
自分の知識だけが頼り。
日本のテクノロジーに関する基礎知識や、
現在のトレンドという情報を
自分が予備知識として知っておかないと
(日頃から新聞やニュースを見て、
日本のことを調べておく。など)
何も書けない、話せない、答えられない
ということになってしまいます。
その他受験準備用のテキストの練習問題に
リストアップされていたテーマとしては、
- 日本の家族
- 日本の気候
- 日本の学校生活
- 日本のビジネスマナー
- 日本の食べ物
- 日本の旅行
- 日本の住居
- 日本のエンターテインメント
- 日本の医療
- 日本の友人関係
といったものがあるようです。
アメリカで生まれ育った日本人・
日系アメリカ人の学生たちが苦労するのは
こういう問題だということになります。
日本語チューターをしていても、
感じることですが
日本の生活体験がない生徒に
日本の農業のことを教えたり、
魚市場のことを教えたり
歴史のことを教えていく、というのは
なかなか難しいテーマです。
日本で生活していれば、
「百聞は一見にしかず」を
実践できるのだと思いますが。。。
サンディエゴにいると
季節感さえ
教えるのは至難の技ですからね。
そうしたことを考慮すると
日本語を学ぶという以外に
日本で旅行体験、生活体験
日本の友人とのコミュニケーション
という実践的な環境が
とても大事になってくると思います。
息子の場合
現時点でのハイスクールでの
「日本語学習」は
外国語の単位をストレスなく取得し、
大学進学のために必要なテストスコアを
苦労せず取得する一つの手段という
割り切った考え方のようですが、、、
小・中学生の時に
日本での体験入学
世界遺産を巡る旅など、
様々な旅の体験や生活体験が
言葉の学習を深める上で
とても役に立っていることは間違いない
と思います。
あなたにとっての
あなたのお子さんにとっての
「幸せな未来予想図」
はどんなものでしょう?
今回は日本語学習を例にとり
ましたが、
その他の分野の学習でも
スポーツや
音楽や演劇、バレエなどの
お稽古ごとでも
なんでも
当てはまることだと思います。
まずは未来を定義して
その未来に近づくために
できることは何か?
と考える
ということが
大切なんじゃないかな?
と思っています。
息子の中学部の卒業の時
先生と生徒たちが母たちに
この歌を歌ってくれました♪
日々の叱咤激励業務も大事ですが。。。
この歌を聴いていると、
その子その子にあった
希望に溢れた夢ある未来を
語り続けることも
大事な母の仕事かも?
と思います。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀🍀
本日もお読みくださり
ありがとうございました。
今日も素敵な1日でありますように。
ごきげんよう♪