バイリンガルキッズが直面する課題 かけ算九九の場合

こんにちは。

プロファイリング子育てインストラクターの小野塚 美知穂です。

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

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今週末はいよいよ授業参観ということで
準備に追われております。
息子が小学生の頃、毎日宿題をやらせて
勉強を見てあげるのもなかなか大変でしたが、
日本語補習校の授業は、
例えていうなら「3倍速」で
カリキュラムをこなしていかなくては
ならないため
時間内に一番大事なポイントを
子どもたちの心にしっかり届く形で
どうわかりやすく伝えるか?ということを毎回悩みます。
このスピードについていかなくちゃいけない
子どもたちも大変だと思います。
でも、「大変」と思うとしんどくなってしまうので。。。
アメリカで日本語が勉強できるなんて
なんてラッキーなんだろう!!
アメリカの学校&日本の学校
両方通えて、体験できて幸せ!
と思って取り組んだ方が、気分もいいし
勉強効果も格段に上がるので、
まずは先生である私自身が
楽しい!!と思って
子どもたちに語りかけることを
意識しています。
そんなことを
考えていて思い出したのが
小学校2−3年生の頃に体験した
バイリングキッズならではの混乱です。
日本の学校だと2年生の後半に
「かけ算九九」を学習します。
 
アメリカの学校でも2年生くらいから取り組み
3年生でも引き続き、計算問題など
色々取り組んでいた記憶があります。
かけ算なんて世界共通の概念!
と思っていたのですが、
息子の現地校(アメリカの小学校)
で親子で混乱した出来事がありました。
かけ算の文章題での式を作るときの考え方が
実は日本とアメリカで真逆なんです。
息子の場合は、日本語の学校が先行
(つまり2年生の時に現地校はまだ1st Grade)
だったので、家庭では当然
「日本でのやり方/考え方」で教えていました。
すると
現地校の3rd Gradeの頃だったでしょうか?
その当時受けた授業プリントやテストで
立式が全て間違いとされてきて
なんで間違いなの?
と私も息子に説明ができず困ったことがありました。
わからないことは即質問!
担任の先生にお尋ねして確認して見ました。
親が真剣な顔で、かけ算の質問をするんですから
先生もきっとびっくりしたことでしょう😅😆
でも、とっても丁寧に解説してくださいました。
アメリカでは
かけ算は
”Pair of”
”times”  という考え方をするそうです。
例えば。。。
自転車が5台あります。
車輪の数は何個でしょう?
という問題の場合
日本では
 車輪2個✖5台 なので 2✖5=10 10個 となりますが、
アメリアだと
 自転車が5台あり、一つの自転車に2つの車輪がペアで付いている
 という考え方になり
 自転車5台✖2個=10 5✖2=10 10個
というのが正解なのです。
なるほど!
と納得するとともに、
平日現地校、土曜日日本語補習校に通う子どもたち
にとっては、考え方を真逆にきりかえなくては
いけないわけで、
混乱してしまう部分だと思いました。
バイリンガル教育で大切なのは
言語的な違いだけでなく、
概念の違い、考え方のアプローチの違いなど
様々な違いを子供達自身が
取り組みの中で学んでいくことです。
その過程においては、時に混乱したり、
面倒だと感じたり、つまづくこともあるでしょう。
でも多様な価値観に触れる体験は、
その後の人生を歩んでいく時
きっと彼らの中で、大きな力になっていくと思います。

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本日もお読みくださりありがとうございました。

今日も素敵な1日でありますように。

ごきげんよう♪

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