短歌を味わう

海外に長く生活している子供達にとって

日本語学習の中で大変に感じるのが漢字学習です。

漢字学習をなんとか楽しく

やってほしいと色々本も読みましたが、

結論としては

「とにかく書いて書いて書きまくり、覚える」

王道しかないようです。

補習校の毎週の漢字テストがなければ

とっくに挫折していたかも?と思います。

 

テストのための勉強ではありませんが

テストという目標設定がなければ、

漢字や日本語からも遠ざかってしまったことでしょう。

「継続は力なり」だと思います。

 

今週の日本語の宿題は「短歌を味わう」

 

俳句や短歌で大切な

「日本人ならではの季節感」

「情景が絵のようにイメージできるような言葉選び」

も漢字学習と同様

教えるのに苦労する内容です。

 

特に年代が古い歌だと、

時代背景が今の子供達の日常とかなり違いますので、

解説しようとしてもなかなか

子供達がイメージできないということもあります。

 

その土地による自然や気候も違うので、

私が生まれ育った日本の環境で

育まれた語感、季節感の全てを

息子にわかってもらうのは無理な話ですが。。。

まあ、やらないよりは何か少しでも伝わるもの

息子に継承できるものがあればいいなあと

日々試行錯誤中。

 

自然の描写だと歌のイメージに近い写真を探したり

絵を描いてみたりと工夫もできますが、

先日息子に説明していて

苦労したのが「恋の歌」

 

教科書に載っていた

 

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ) 栗木京子

 

 

という歌です。

 

初々しい恋の歌ですが、

息子にはこの歌に込められた気持ち

よくわからなかったようです