自己肯定感を育てる 謙遜は美徳??

 

息子が日本の小学校1年生を終え、サンディエゴへ引越しする際のこと。

日米の価値観の違いを、極端に感じた出来事がありました。

 

次の1年生の入学をお迎えする準備をしていて、

器楽合奏の演奏でおもてなしをすることになっていました。

 

 

息子はお迎え会実施の際は、

サンディエゴに引っ越し後となるため

担任の先生のご配慮で

春休み前最後の練習の様子を

見学させていただくことになりました。

 

私も夫も、

入学当時頼りなげだった1年生の子供達が

1年間の学校生活で成長し、

立派に演奏している様子に胸がいっぱい笑い泣き

 

だったのですが。。。

 

先生方からは

「ダメだし」ガーンガーン

の連続。

 

最後の挨拶の礼で

2-3人頭を下げるタイミングが

ちょっと揃わなかった

といった

ものすごーく細かいところで、

何度も何度もやり直しなのです。

 

そしてさらに最後の言葉でも

 

「みんなとても頑張りました。

でも

まだ100点はあげられません!!!」

 

えー。。。

と見ているこちらまで

体を小さくしてしまいたくなる言葉。

 

厳しい愛のムチとも言えますが。。。

 

私は、子供達は本当に一生懸命やっていて、

 素晴らしい演奏ぶりだったと心から思ったので

もう少し褒めてあげてもいいのになぁ。。と

いたたまれない気持ちになってしまいました。

 

その後、2週間ほどで日本を立ち飛行機

 サンディエゴの小学校1年生の終わりに編入して

1週間ほど経った頃。

 

 合唱披露をする学年イベントがあり、見に行きました。

 

 

息子は演劇指導も厳しかった

日本の幼稚園での経験があったおかげで、

急な参加だったにもかかわらず、

歌に合わせた手の振り付けも

すぐに覚えて

「素晴らしい!」と担任の先生から大絶賛。

 

(日本の幼稚園のクオリティからすると、

 そんなに大げさに褒められること??という

レベルの簡単な振り付けなんですけどね。。。)

 

そしてイベント当日。

 少々音程の外れる歌声もあり、手の振りも時にバラバラ

でも、まあ1年生だし、可愛らしくていいわね、、

 という程度の完成度でしたが。。。

 

観客(保護者)からは

 拍手の嵐

 「ブラボー」の声

 

ここまで大げさに褒めるクオリティ???と

夫と顔を見合わせ、

日本の小学校の素晴らしい器楽演奏のことを

思い出してしまいました。

 

日本は「謙遜と恥の文化」

だからなのかもしれませんが。。。

 

行き過ぎた謙遜は、

かえって子どもたちの自己評価を下げてしまうことに

つながるように感じます。

 

それが悪い形で現れると

「いじめ」にもつながるのではないかなぁ。。と。

 

海外生活が長いお子さんたちが、

日本へ帰国編入するとき

問題になるのが、

こうした価値観の違いによるものが多いようです。

 

例えば、

 

「足速い?」

と聞かれた帰国子女のAちゃん

 

「補習校の運動会では毎年リレー選手だったから、

まあ速いほうかな」

 

と率直に事実を答えます。

 

が、日本は謙遜文化なので

 

このAちゃんの答えは日本人の子たちからすると

「生意気」「自慢」

となってしまうようです。

 

そして「あの子生意気、むかつく」となると

「いじめ」につながってしまうのですね。

 

「子育ては、ただ褒めること。」

と七田厚社長がおっしゃていました。

どんな子にも素敵なところがたくさんあります。

小さな変化や成長に気づいて

率直に褒めること。

まずは家庭や地域でやってみる価値がありそうです。

 

 

 

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