”夢中” に出会う夏休み
学校区により多少違いはありますが
アメリカの学校は6月半ばで学年が終了し、
2ヶ月半ほどの長い長い夏休みが始まります。
ワーキングママも多いので
多種多様なサマーキャンプ・プログラムがあり、
キャンプ企画&運営主体も様々。
大きなビジネスとして成り立っています。
日々の勉強も大切ですが、長い夏休みだからこそ
自然の中での非日常体験や
新しい仲間たちと思い切りスポーツする中で
子供達がグーンと成長する瞬間があるような気がします。
息子の小学校の夏休みで印象に残っているのは、
長野県での2泊3日のお泊りキャンプに初めて出かけた小1の夏。
そこで出会った「ヘラクレスオオカブト」に夢中。
キャンプから帰宅してからしばらくは、寝ても覚めても「ヘラクレスオオカブト」で
粘土工作も、絵日記も、絵も、作文も、その年の夏休みの課題は全て
「ヘラクレスオオカブト」でした。
サンデェイゴに再び戻って来た夏は、
「シーワールド」と「サメ」に夢中。
大好きなシーワールド体験は
「ぼくのふるさと サンディエゴ」という作文につながりました。
サメ好きの友達と
サメのフィギュアを並べて
「水族館ごっこ」をしていたのもこの頃。
小5の夏はアラスカへの10日間のキャンプに参加。
東海岸から参加した新しい仲間との出会い。
親元を離れて過ごす10日間の旅は
まさにアドベンチャーだったようで、
楽しくて楽しくて帰りたくなかった!
と笑顔で帰宅。
マッキンリー山が見えたと興奮して話してくれました。
小6はトライアスロンレースに夢中。
日本へ帰国が決まった親友との
最後の夏の思い出がたくさん。
中学生になった今は「サッカー」⚽️に夢中なので、
今年もまた、サッカー三昧の夏になりそうです。
お教室に来られるお母様から
「うちの子、電車にしか興味がないんです」
というように
一つのことにしか興味がないということを
相談されることがよくあります。
「電車の本しか見ないんです。
他の絵本には見向きもしなくて。。」という感じです。
電車好き、大いに結構じゃないですか?
電車が好きな時期はたっぷり心ゆくまで、
電車の本、おもちゃ、電車のお出かけなど
堪能させてあげてください。
お子様が好きなものに夢中な時間を
どうかお父様やお母様も
一緒になって楽しんで、
夢中になって遊んで欲しいなぁと思います。
子どもは一度興味をもつと、
どんどんその興味を掘り下げていくことがあります。
電車好きの子どもが
山手線の駅名を順番にすらすらと言ってみせるとか、
車好きの子どもが
目にする自動車の車種を次から次へと言ってみせるとか、
ピカチュウのキャラクターの名前をたくさん知っている
ピカチュウ好きがきっかけで
カタカナを全部覚えたとか。
「夢中になる」
ということは、本当にパワフルなんです!
「夢中」になれるものに出会えると
①やり遂げようとする力
②意欲
③知的好奇心
が育っていきます。
例えば、電車好きがきっかけで、
色、形、数字への興味へと広がる。
日本のどこを走っているのか?を調べると
地名に詳しくなったり、日本地理のお勉強へつながる。
世界の電車を調べると
世界の国のことに詳しくなる。
などなど。。。
こんな風に、一つのことを掘り下げていけばいくほど
実は学びが広がっていくものなのです。
大好きな電車を軸にして
つながりのある世界を少しずつ広げていく。。。
そんなナビゲーター役を
お父様お母様が少しお手伝いするだけで
子供達は自分たちの力で学びを深め
世界を広げていきます。
あなたのお子様は
今、何に夢中ですか?
夢中を探す
夢中を支える、応援する
親の役割というのは
そういうことなのかもしれません。