アメリカ版 心の教育 SEL : Social Emotional Learning

ごきげんよう🌈

プロファイリング子育てインストラクターの小野塚 美知穂です。本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

【魂の教育

息子が幼い時に早期幼児教育、 七田式の右脳教育との出会いがきっかけで、七田眞先生の「魂の教育」という言葉に大変感銘を受け、七田眞先生の著書、七田厚社長の著書をたくさん読みました。

子育てで悩むことが出てくるたびに、子供の心、子供の魂を傷つけていないか、そうした事をいつも自問自答するようにしていました。七田厚社長のご著書の中に、「大切なことはみんな子供たちが教えてくれた」という本があって私が大好きな本の一冊なのですが、この子供の心を大切にするという意識を常に持っておく努力をしたことは、私の子育ての指針となり、色々な課題にぶつかった時、親としてどんな風に振る舞いえばいいのか探求する時にとても役立ちました。

【アメリカ版 心の教育 : SEL】

最近アメリカでよく聞かれるのが、SEL Social Emotional Learning という言葉です。このソーシャルエモーショナルラーニングでは、5つのカテゴリーに準じた社会性や感情の能力を総合的にサポートしていく事を目標にしています。

自分を理解する力(self awareness)

自信をもって成長マインドセットで、自分の強みや弱みを理解することができる。

自分を統制する力(self management)

ストレスとうまく付き合って、自分の衝動を適切にコントロールし、自分で目標を設定して到達していくために自分を動機づけることができる

他者を理解する力(social awareness)

多様な背景や文化を有する人たちの視点を理解して、共感したり思いやったりすることができる。

他者とうまくやっていく力(relationship skills)

他の人とうまくコミュニケーションができ、協力できる。不健全な場の空気に流されない。対立を建設的に解決する。他人に助けを求めたり、自分から他人を助けることができる。

適切な意思決定をする力(responsible decision making)

自分の行動や、他人とのやり取りの中で、倫理的基準や安全性、社会的規範に基づいて、建設的な選択をすることができる。

 

もともとある学校の教育プログラムにSELの要素を取り入れて、生徒たちが日々の学校生活の中で効果的に社会性や感情の能力を身につけることができるよう、教師がサポートするという考え方です。この五つの能力を高めることを目標に、教師たちは子供たちとの関わりを持っているということになります。こうした考え方は、七田眞先生が提唱されていた「魂の教育」と同じだなあと私は感じました。子どもを、学業面だけでなく、個性、感情、交友関係など全体を見て、「全人格教育」で育てるという考え方です。「心」が育っていると、学業や他のパフォーマンスは後から結果としてついてくるという考え方をします。

【教育現場での成果】

息子が通うハイスクールでも、このSELの取り組みをかなり熱心にしています。その成果もあってか、今年は生徒たちにとって、困難や試練を感じることが多い1年だったと思いますが、学校の調査によると7割の生徒が、学校やコミュニティとの繋がりを感じていると答えていて、8割の生徒が、困っている人のために自分ができる事を考え、行動しているという回答だったそうです。心の状態、感情が安定しているということは、こんな時期だからこそ、とても大事なことです。感情レベルがネガティブに触れてしまうと、自殺やうつ病のリスクが高まります。

 

人は一人では生きていけません。様々な人たちと関わり、そうした交流の中で自分や相手の感情を理解することによって、ライフスキルを身につけ、社会の中での自分の役割、居場所を見つけていくのではないでしょうか?そのために、SEL Social Emotional Learningはとても重要な役割を果たしていると思います。

 

アメリカの高校生が今考えていること:アメフト部の息子のチームメイトでもあり、ハイスクールの生徒会長をしている青年(本当に素晴らしい青年です!)のテレビインタビューはこちらから → ⭐️

 

【ラジオトークはこちら】

 

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