日本の中学の学校改革
こんにちは。
プロファイリング子育てインストラクターの
小野塚 美知穂です。
本日も当ブログにお越しいただき
ありがとうございます。
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最近忙しくて、なかなか読書する時間を確保できずにいましたが、
先週ようやく
生徒も教師も変わる!
公立名門中学校長の改革
という本を読み終わりました。
宿題は必要ない。
クラス担任は廃止。
中間・期末テストも廃止。
公立の中学でもこれだけの改革ができたのは、やはり校長先生のリーダーシップによるものでしょう。
海外生活が長くなって、外から日本を見てみると、日本という国はなかなか変われない国、変化を避ける文化があるように感じる部分がありますが、こういう本を読むと、希望が持てて嬉しくなります。
どんな環境にいても、常に自分ができる最善のことは何か?を考えて行動する人が本物のリーダーシップを発揮するのだなぁとも思いました。
時代がどんどん変わっていき、テクノロジーがこれだけ発達しているのですから、学習のスタイルや環境、教育のあり方が変化するのはごく自然なことですよね。
サンディエゴの学校はどうなのかな?とちょっと比較してみました。
宿題
各教科ごとにたっぷり宿題はあります。ハイスクールでどんな宿題が出ているのかはもうさっぱりわかりませんが…ミドルの時は、宿題というよりも予習的な要素が大きいように感じました。つまり宿題という形式はとっているけれども、目指しているところは自学自習の習慣を身につけさせ、自分から前のめりに学習することを学ばせるためのものという位置付けだったように思います。Independent Learnerを育てるということが、学校全体としての教育指針として貫かれていました。またプロジェクトものも多く、テスト前は、テスト準備のプリント(この内容を押さえておけば、ある程度の点数が取れるというもの)が配布されることが多いようでした。
クラス担任
クラス担任は小学校まで。
中学以降は、各教科クラスを回るので、私の感覚からするといきなり大学生のようなスタイルだなぁと感じていました。
中間・期末テストも廃止。
ミドルもハイスクールも学期末にファイナルという試験期間があります。でも日本の中間・期末とは少々位置付けが異なる気がします。
日本の定期テストは、その時の点数が即成績に反映される形ですが、アメリカの成績は、日々の学習への取り組み姿勢、毎日の課題提出率、課題をきちんとこなしているかどうか、日々の学習の積み重ねの記録のような評価項目になっているので、ファイナルのテスト期間前にすでにほとんどの科目の成績が定まっているようです。先生によってはファイナルのテストを重視する場合もあるようですが。昨年度と今年度の様子を息子の見ている限りは、テスト期間に生徒の負担をかけるやり方ではなく、テスト期間の前に分散して、小テストがあったり、学習内容の確認ができるようなプロジェクト型の課題が出たりという授業の方が多いように感じます。
ミドルになって、初めてシステム上で、日々の成績管理の画面を見たときに感じたのは、先生も大変だなーということです。毎日の生徒の記録を日々入力して更新していかなくてはならないので、かなりな作業量だと思いますが、updateが迅速なのに驚きます。
麹町中学校の工藤校長の本を読んで色々考えていたら、偶然別な学校の教育改革の記事も見つけました。
世田谷区立桜丘中学校長 西郷孝彦さんは言う「我慢は美徳でも何でもない!中学生活を自由で楽しいものに」
こちらの学校も「校則なし」の学校だとか。
麹町中学も桜丘中学も、どちらの校長先生も子どもたちの可能性を心の底から信じているそんなお気持ちがあるからできたことなんだろうな、と思います。
特に思春期の子どもたちは大人たちの「役割」の向こう側に見える「人間性」を見抜く力が鋭い時期だと私は思います。
子どもたちの目線に合わせて、心に寄り添って、真剣な気持ちで向き合ってくれているかどうか?
そこを子どもたちは敏感に見ているんだと思います。
校則でがんじがらめに上から目線で押さえつける教育ではなく、子どもたちとオープンマインドで共に学びあえる、人生について語り合える、そんな先生たちがもっともっと増えていけば、きっと学校はもっと楽しい場所になると思います。実際、この2校の改革がそれを証明していますね。そして様々そんな改革を具現化してくれた二人の校長先生に出会えた子どもたちはラッキーですね!
そしてこうした改革の流れが、どんどん広がっていけば、不登校やいじめの問題などの解決の糸口につながっていくのではないかと思います。
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本日もお読みくださり
ありがとうございました。
今日も素敵な1日でありますように。
ごきげんよう♪
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