「怒り」について考える
こんにちは。
プロファイリング子育てインストラクターの
小野塚 美知穂です。
本日も当ブログにお越しいただき
ありがとうございます。
授業の準備をしていて、
2年生の教科書に出てくる
「わたしはおねえさん 」という話は
「怒り」をどう手放すのか?
という
なかなか深いテーマが秘められてなあと
繰り返し読みながら、
感心するばかりです。
人気の物語のようですが、
私は、教科書で読むまで
知りませんでした。
子ども向けに書かれた絵本やお話の中にも
大人が読んでハッとさせられるものや
深い学びに導いてくれるものがありますが
このお話も間違いなくそうしたものの
一つだと思います。
授業では、
子どもたちが、同じ年齢の登場人物の少女の
気持ちを読み解きながら、自分と比べて、
自分の兄弟姉妹の関係性の中で、
どんなことを思うか?どんなことを感じるか?
ということを
引き出せていけたらいいなと思っています。
このお話は、小学生だけでなく
思春期の子どもたちや大人でも
自分の「感情」との付き合い方を学ぶという点で
優れた示唆に富む物語だと思います。
そもそも「怒り」を感じるのはどんな時なのか?
いつもイライラ「怒りっぽい人」というのは
どんな心の状態なのか?など、
「怒り」
という一つの感情を掘り下げていくと
哲学、心理学のディスカッションにもなりそうな
奥深いテーマです。
自分のコントロールが及ばないところで
起ってしまった不都合な出来事に対して
怒りを爆発させてしまうというのは、
自分が何がなんでもコントロール
したいという自我が作用していたり、
自分こそが正しいのだという
一方的な思い込みによるところが
大きいもの。
一方で
あるがままの状態を落ち着いて
受け入れるためには、
多面的なものの見方を頭と心で巡らせて
自分の心を落ち着かせ、
相手の立場や客観的事実を
冷静に分析する「中庸」の心
が不可欠だと思います。
このお話の主人公は9歳の女の子。
怒り出したい気持ち
泣きたくなるような気持ち
でも
ふふっと笑ってしまうような気持ち
彼女の心の中を駆け巡る様々な感情が
生き生きと描かれています。
最後に彼女が「怒り」を手放すことで
微笑ましいお話になっています。
どこの家庭でも日常的に起こりがちな
少女と幼い妹の情景の中に
複雑な人間の感情を見事に
描ききった名作です。
本日もお読みくださり
ありがとうございました。
今日も素敵な1日でありますように。
ごきげんよう♪
◆-+-+-+-+-+-+–+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+◆