高校生の自殺予防を考える

こんにちは。

プロファイリング子育てインストラクターの小野塚 美知穂です。

本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。

 

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先日ベテランズデーで月曜お休みだった時、息子と久しぶりにランチをしていて、高校生の自殺の話題になりました。息子が通うハイスクールでも、私が知る限り、この2年で2−3件、自殺や自殺未遂の話を耳にしました。

 

また学校襲撃予告といった不安をかきたてる出来事もありました。(幸いこの件は、警察の迅速な対応により1日休校という影響が出ただけで、大事には至りませんでした。)

 

自分の子どもと同世代の若者の尊い命が失われるというのは、本当に本当に悲しいことです。今回、息子が話してくれたのは、別なハイスクールでの自殺の話でした。テスト期間の直前に起こった悲劇だったそうです。

そういえば同じ時期に、近隣のハイスクール複数箇所で、ティーンエイジャーの自殺予防に関する学校区主導のコミュニティ集会の案内が立て続けにきていたことを思い出しました。

 

実は、自殺とか自傷行為などの心配をしたこと(息子に対して)私自身もあります。

私自身、中高生の頃、自殺願望にとりつかれそうになったこと、ありましたし、うちの子だけは大丈夫!と楽観的に思えない時期が確かにありました。優等生で問題なさそうにみえる子ほど、意外にも心の中に闇を抱えている、なんてこと、よくある話ですから。

 

我が家の子育てで一番心配や不安が高まったのは、息子の気持ちが一番不安定だった小学校高学年から中学生の頃でした。教育熱心な地域にありがちな、仲間の間での見えないプレッシャーが、ストレスの原因だったのではないか?と今振り返ると思いますが。あの頃は私もどう接すればいいのか混乱するばかりでした。加えて、思春期特有のホルモンバランスが大きく変動する時期。中学からは小学校のような担任制もなくなり、1日中教科ごとにキャンパスを移動する新しい環境も大きなストレスだったことでしょう。もちろん学習内容の難易度も上がり、宿題課題、課外活動もボリュームたっぷりになりますし。

 

息子が中学生になりたての頃、度々課題のプロジェクトが終わらず、作業が深夜にまで及び、「睡眠確保が最優先」とする親の方針と、最後まで完璧にやり遂げたい息子とで意見が対立し、大げんかになることがよくありました。

 

「友達は朝方4時までかかって仕上げてきてたのに、僕はマミィに邪魔されたから完成できなかったんだ。」と翌日ものすごい剣幕で文句を言われたこともありました。

 

成績が下がろうと、宿題が完璧にできなかろうと、心身の健康が何より大切と繰り返し話し合いを続けた日々は、とてもとても苦しかったのですが。。。今振り返っても、「睡眠確保が大事」という生活習慣を貫いたことはよかったと思っています。

 

そんな苦しい中学時代の親子バトルの日々を経て、今は本人が自分で考えて、睡眠確保、時間管理、あの頃に比べたら随分調整も上手になって、学業、スポーツ、ボランティア、家族の時間というバランスをだいぶ取れるようになってきたなぁと思います。

 

あの戦いはきっと無駄ではなかった、ってことなのかな。。。

 

今、彼を支えているのは、安心できる「居場所」があるということと、自分がだれかの役にたてるという「役割」、この2つがしっかりと彼の軸としてあるからだろうと思います。

 

安心できる「居場所」というのは、もちろん第一に「家庭」ですが、特に思春期の子どもたちにとっては、「仲間の存在」がとても大切なんだと思います。

 

ハイスクール1年目は、自分の居場所を見つけるのに試行錯誤した時期もどうやらあったようですが。。。

今は、様々なスポーツの活動を通して大切な仲間や先輩後輩の絆ができていき、毎日ランチタイムや放課後遊びにいく仲間も増え、土曜日は日本語補習校の仲間たちと様々な活動をするということを通して、多種多様な仲間の存在を彼の生活の中に感じるので、安心して見守れるようになりました。

 

小学生の子育てでも「役割が人を育てる」ということを、度々感じてきましたが、思春期は特に「役割を与えられる」ことで、意外なスキルや才能が開花したり、周りに評価されたことで自信がついたりということがあると思います。

 

オリエンテーションで、中学の先生方が、クラブ活動への参加を強く呼びかけていたのも、仲間との関わり、役割を担う場を提供したいという思いからだったのであろうと、改めて今痛感します。

 

将来を担う若者たちの命を守るために私たち大人ができること。それはこの彼ら一人ひとりに「居場所」があると感じさせてあげること。「役割」を与えることが必要なのではないかなぁと思います。

 

親同士が連携する

学校やコミュニティのイベントなどに子どもたちと一緒に参加する

子どもたちが夢中になっている活動を大人たちが応援する

 

そんな小さなことを積み重ねることで、もっともっと子どもたちが安心して、生きる喜びを感じられるコミュニティに近づいていけるはず、そう信じて、息子とも、彼の友人たちや親たちとも繰り返しオープンなコミュニケーションを心がけていきたいなあと、そんなことを考えたベテランズデーでした。

 

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本日もお読みくださりありがとうございました。

今日も素敵な1日でありますように。ごきげんよう♪

 

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